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2013.12.08 Sunday

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    2013.12.08 Sunday

    振り子とチーズケーキ観た

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       お芝居を観てきました。
       K.K.P.こと小林賢太郎演劇作品『振り子とチーズケーキ』。
       脚本・演出:小林賢太郎
       出演:竹井亮介・小林賢太郎
       私が観たのは大阪公演12月4日。12月末まで公演は続くので、以下はネタバレとして続き以下へ。
       
       竹井さんは2010と2012年に初演と再演をしたKKP#7『ロールシャッハ』にて、さえない指揮官役をされていました。
       KKPでは、同じ役者の場合似たような役になることが多く、今回も竹井さんは図書館で司書をするさえない男役でした。家と職場の往復だけで過ぎていく、何も無い日常。冒険小説が好きだが、生活に非日常は一切ない。女が苦手で、恋人はいない。
       小林賢太郎は、そんな彼のもう一人の自分。自己を客観視した存在なのかイマジナリーフレンドなのか、彼の空想上で、突っ込みをいれてくるキャラクター。
       登場人物はその二人だけ。閉じられた狭い世界での、狭いお話。大阪公演の会場であるABCホールも狭く(後ろの方の席でもよく見えたという利点もありましたが)、舞台も非常にこじんまりとしたものでした。
       物語の大半も、彼の家で(傍から見れば)独り言として行われます。

       話は、そんな彼が勤務中の休憩時間、図書館近くのベンチで日記帳を拾うところから始まります。
       見てはいけないと思うも、その日記帳に興味津津でついつい覗いてしまい、それが女が書いたものであることがわかると、ついつい自分の家に持って帰り、言い訳をしながらもついついその中身を読んでしまいます。
       その中身は、世界の様々な国への旅行記のようでした。何月何日にどこの国に行き、どういうものを食べ、どんな男にあったのかが書かれています。どうやら一度も帰国せずに世界一周をしているらしく、そんなことが出来るのは一体どんな女性なのだろうと彼は、脳内の自分と会話しながら想像していく……。

       というストーリーではありましたが、かなり早い段階から実際にはその国に行っていない妄想旅行記だろうと察しが付きます。(そうなるべく作っているとは思いますが)それを覆す驚くべき真実というのは無かったので、若干肩すかしではありました。
       物語としては、欠点をあるまま放置していた男が、なんとか欠点から逃げずに頑張る勇気を持てるようになるというタイプでした。

       狭い部屋で自分勝手に盛り上がって自分勝手に落ち込んで自分勝手に復活するという風にストーリーは控えめで、シチュエーションの中で笑いを取っていくという意味では多分にコント的で、途中ラーメンズコントの男女の告白シミュレーションネタを思い出すような部分もありました。

       シチュエーションというか、人物の境遇としては狭い世界で生きていること。家と職場の往復だけ、半径250メートルの世界に生きている、などというのは、『鬱ごはん』にあった自分の世界には(自分も含め)バイトしかいないという独白に通ずるものがあって、現代的な境遇と言えて、KKPにおいては珍しいような気がします。

       
       タイトルである振り子とチーズケーキ。振り子は片側に向かうと、反対側へ向かうエネルギーを持ってしまう。上から見ると三角、横から見ると長方形、正面から見ると正方形になるように、角度によって同じものでも見えるものが違うというチーズケーキ。また、振り子の軌道がチーズケーキの形となる。
       そういうタイトルであって、舞台装置は、これを意識したものでした。大きなチーズケーキ型の黄色い塊を角度を変えて使ったり、当初部屋に見えるように作られた箱が、途中回転するとハリボテだったり。
       ただストーリーにそのテーマがあったかというと、それっぽい台詞を言った以上の意味は感じ取れませんでした。

       小ネタとしては、ロールシャッハでの「イクラがキャビアになるな、シャケになれ」を踏まえたネタがあったのは嬉しかったです。(そもそもロールシャッハ初演のときに、シュガーレスの影響でシャケという単語に敏感になってたので、個人的に面白いネタだった)
       上着よりエプロンの方が長くて、ロンが隠れてない、あたりはいざ文字で書くとそうでもないけど、笑いましたね。あと、各国の良い男連発のあたりは。

       ひとつ気になることを挙げるとすれば、図書館員である男が、未遂に終わるものの貸出記録を私的に利用しようとするところ。「図書館の自由に関する宣言」もあって、持ち主不明の日記を読むのとは、やってはいけない度が違うように感じてしまいました。

       世界中の美味しいものが出てくるから食べたくなる、という旨の言葉があったけど、名前が出てきただけのものよりは、きちんと作中で食されたロールケーキまるごとが一番食べたかったですね。


       以上、3ヶ月くらいの放置は放置のうちに入らないと胸をはるこぱんでした。
       追伸、久しぶりに過ぎてタイトル書かずに投稿しようとして怒られるの巻。
      2013.12.08 Sunday

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